火曜日

遺伝性大腸がんについて

遺伝性大腸がんという言葉を聞いたことがある人も多いと思います。遺伝性大腸がんで有名なのは、家族性大腸腺腫症と呼ばれるものです。

結構長ったらしい言葉ですが、ガードナー症候群とか、ザンカ症候群など4種類にさらに分類することができます。

この遺伝子をもった家系の人は大腸の中に、多くのポリープができやすい状況にあります。もし大量のポリープが大腸に数100とできてしまったら、当然大腸がんに発展する可能性はかなり高くなります。

遺伝性の場合は、年齢が若い人でも十分大腸がんを発症する可能性があります。ですから遺伝性大腸がんの人は、常に検査を行って注意する必要があります。

最近では遺伝子検査ができますから、もしこの遺伝子が見つかったら未然に防ぐことも可能です。

また、遺伝子研究も進んでいて、ポリープを作り出してしまう、Apc遺伝子、さらにそのポリープが大腸がんに変えてしまうDpc4という遺伝子が発見されています。

将来的には、これらの遺伝子の修復を目的とした治療がおこなわれるようになるかもしれません。

また、家族性大腸がんというものもあります。これは家族性大腸腺腫症とは違ってポリープはあまりできませんが、大腸がんを発症させてしまいます。こちらも大腸がんだけではなく、他のがんにも発症する可能性のある遺伝子が関係しているといわれています。