日曜日

大腸がんにコーヒーが有効なのか

最近大腸がんの予防としてコーヒーがいいという研究がなされています。実際に国が研究しています。

男性と女性でも効果が違うようですが、なぜ男性と女性とで予防効果に差があるのかは定かではありません。

また、なぜコーヒーが大腸がんの予防にいいのかということはだいたい分かっています。

まずコーヒーを飲むと腸内の成分の濃度を薄くすることができます。また、普通に腸内運動を活発化します。そして血糖値の上昇をコーヒーを飲むことによって抑えることができます。同時に糖尿病の予防にもなるわけです。

コーヒーに含まれるカフェインとかクロロゲン酸などの成分は、がんの増殖を防ぐようです。

大腸がんといっても特に、結腸がんにはコーヒーが有効とされています。そのためには、毎日3倍以上コーヒーを飲むといいとされています。

そして、その効果は結腸がんになるリスクを半分にしてくれるそうです。男性も効果が出るかどうかはわかりませんが、恐らく男性の場合は、飲酒や喫煙をしている人が女性よりも多いので、幾らコーヒーを飲んでいても、予防効果が発揮できていないからなのかもしれません。

ともあれ女性の場合も多い大腸がんのリスクを減らせるわけですから、コーヒー好きの方なら気軽に生活習慣化できると思います。

土曜日

大腸がんの自覚症状について

大腸がんの自覚症状はなか中自分自身では気づかないことが多いのが特徴です。ですが最初の大腸がんの初期症状でも、本当は変化があるはずです。

大腸がんの自覚症状として、まずわかることは血便が出ているということです。これは痛みがないために、なかなか感じはしませんが、もしくは痔と勘違いしてしまいそうですが自覚症状の一つです。

また便秘になるのも、自覚症状の一つです。ただ便秘になるのではなく、便の形状がいつもよりも違います。ころころした感じの便になったり、細かったりしますので、自分でもわかります。

お腹が張るというのも自覚症状の一つです。なぜお腹が張るのかというと、がん細胞が腸の働きを妨げることで、腸にある内容物がうまく流れていかないことで、起こる現象です。

大腸がんの自覚症状としては、一見するとただの便秘、ただの痔とかただの下痢だと思ってしまって見過ごしがちなのが特徴です。

共通しているのはほとんど原因が分からないで起こる時です。ですから理由がよくわからないのにこういった大腸がんの自覚症状が出た場合は、すぐに診断することをお勧めします。忙しいからと言って、放っておくと後々大変になるのが、がんという病気の特徴です。

金曜日

大腸がんの予防について

大腸がんの予防については、大腸がんになりやすいリスクをまずしって、そこから自分でできることをしていくことが大事だと考えられます。

大腸がんになりやすい年齢は遺伝性を除けば、40歳以降と言われています。60歳代が最高にリスクが高まる年齢になりますから、40歳から年齢を増すごとにリスクが高くなりますから、だいたい40歳から60歳までの年齢の方はある程度気にする必要はあるかもしれません。

大腸がんの予防には、まず飲酒と喫煙がリスクがありますから、それらを控えることが重要です。特にビールを飲むと大腸がんになるリスクが高くなりますから、ビールをなるべく控えると大腸がんの予防になります。

また、飽和脂肪の多い食品を控えることも重要です。脂肪の多い食生活を送っているとリスクが高まりますから、野菜中心の食生活をすると、大腸がんの予防になります。

それと食物繊維を多く取ると、便通もよくなるだけでなく、当然大腸にもいい影響を与えますから、大腸がんの予防にはもってこいの食品になります。

また、家系で大腸がんになりやすい家系であった場合は、より大腸がんにならないように注意をし、常に検査ができるように気を配ることが早期発見につながり、大腸がんの予防に貢献します。

木曜日

大腸がんの予後について

大腸がんの予後はそれほど悪くはありません。他のがんと比較してみても、きちんと手術が受けられれば、治癒する可能性が十分ある病気です。

大腸がんの予後として問題なのは、治癒してもその後に再発する可能性はあるということです。そして、肝臓や肺などの大腸以外の臓器に転移する可能性も秘めています。

だから、治療が終わっても、安心することはできないかもしれません。大腸がんが治癒しても、3年くらいは検査をしながら再発に注意しなくてはいけないと考えられます。

仮に3年間再発がなかったとしても、引き続き6カ月に一回程度は定期的に検査を行うことが重要になります。

治療後の検査としては、腫瘍マーカーによる検査、超音波診断、X線を用いた検査や、CTなどの検査も行います。厳密な検査を行う場合はCTなどの検査になります。

このように、いったん治癒しても油断ができないのが大腸がんの予後になりますが、5年生存率でみてもそれほど高くはないですし、しっかりと予後も注意して検査を行っていけば、通常の生活を送ることが可能であるということです。

火曜日

大腸がんの最新治療について

大腸がんの治療は欧米の方が進んでいます。その中でもがんに対抗できる遺伝子を使った治療が考えられています。

分子標的薬と呼ばれるものを使用して、上皮成長因子の活動を防いで、がんの活動も止めるような治療法も考えられています。

大腸にある細胞が粘膜の中で、どうしてそれががんになるかという原因というのも最近になってわかりつつあります。これにはApcとDpc4の2種類の遺伝子が関係しているといわれています。

最近ではこの2つの遺伝子の作用を阻止できるような薬物の研究もすすんでおり、遺伝子のコントロールをこちら側ができるようになれば、がん細胞の増殖や転移を未然に防ぐことが可能になり、抗がん剤よりもはるかに高い治療効果を期待できます。

ただ問題としては、いかに遺伝子の変異を予防するような薬を大腸がんの原因とされる2つの遺伝子に届けるかといったことが重要になってきそうです。

分子レベルでのことなので、まだ研究には時間がかかるかもしれません。

月曜日

大腸がんの放射線治療について

放射線治療は大腸がん以外にもよく用いられる治療法ですが、基本的には、放射線を照射して、遺伝子を殺傷しがん細胞の分裂を止める役割を果たすものです。

ただ大腸がんに限っては、直腸がんの場合がん病巣以外の部分を傷つけてしまう可能性もあるために、あまり放射線治療は行われることが少ないです。

大腸がんの場合に放射線治療が行われる状況とは、抗がん剤治療をしているときに、補助的に用いるか、あるいは骨盤にがん組織が広まっている外科手術をする前の段階に、がん拡大の予防のために用いられます。

今後は放射線治療の技術も向上しているので、必ずしも病巣以外の部分を傷つけないようにできるようになりつつあるようです。

放射線治療で近年用いられているのは、重粒子線照射と呼ばれるもので、これはがん病巣だけを破壊することが可能です。

これは粒子加速器というものを使うわけですが、最新の治療法であり、外科手術にも同等の効果が得られる可能性もあります。

重粒子線治療は、このように画期的な装置で今後の大腸がん治療にも一役買いそうですが、何と言ってもこのような装置は非常にコストがかかります。

ですから、この器具を導入している病院はそんなに多くはありません。

日曜日

大腸がんの化学療法について

大腸がんにも化学療法がありますが、大腸がんの場合はどちらかというと外科手術が基本ですので、術後の補助的な役割で抗がん剤を用いて行われることになります。

ただし、外科手術ができない場合は、化学療法が第一選択肢として行うことになります。

大腸がんの化学療法の一つに、術後補助化学療法というものがあります。大腸がんの外科手術といっても完全にがん病巣を取り除くことができない場合があります。

そうなるとリンパ節への転移や、再発をする可能性が出てくるわけです。

ですから、外科手術を行った後に、抗がん剤で再発や転移などを防止するために、化学療法を行います。点滴や口から薬を飲むといった一般的な治療法が取られます。

抗がん剤としてはフルオロウラシル、アドリアマイシン、イリノテカンなどで、これらの抗がん剤を組み合わせて化学療法を行うことになります。

ただ、大腸がんの化学療法に最適な、抗がん剤の組み合わせというものの絶対的な標準というものはなく、医者によっても、病院の方針によっても変わってくるものと考えられます。

また、アメリカや日本でも治療内容が違ったりしますから、確立した抗がん剤の組み合わせはなかなか難しいようです。

土曜日

大腸がんの開腹手術について

もし大腸がんがリンパ節などに転移している場合は、内視鏡手術では対処できないため、開腹手術が行われることになります。

大腸がんは通常どこかに転移している可能性が高いです。場所としては、腸管の上と下に大きくて10センチくらいの長さで転移しています。

ですので、結腸がんの外科手術として行うときは、腸管を切り離して、がん病巣の部分のところを切除して、後に切り離した部分を再度接合します。手術も2時間ほどで終わることが多いようです。

しかしながら直腸がんの場合は、外科手術の内容も難しくなります。直腸がんの手術を行う場合は、切除する部分が多くなるため、直腸を全摘出する場合もあると思います。

直腸の部分は、排便や排尿など自律神経をつかさどる部分が集中して存在しているので、そういった部分を傷つけないようにする必要があります。ただ、近年は直腸がんの手術の技術も進歩し、自律神経を気づけることなく手術をすることが可能になってきています。

もし仮に肛門の方にまでがんが転移している場合は、肛門を取り除かなくてはいけません。そして、人工肛門を取り付けることになります。

さらに、大腸がんのステージが3くらいになると、骨盤内臓器の全摘出を行うこともあります。

金曜日

大腸がんの内視鏡手術について

大腸がんで内視鏡手術が行われるのは、がんが大腸の表面組織にあって、大腸の粘膜の下層部分にまで広がっていない状態で、リンパ節などへの転移がない初期がんの状態に、内視鏡手術を行うことがあります。

ただし、すでに大腸の粘膜にまでがんが広がっている場合は、開腹手術に移行し、がん化している部分を切除します。

内視鏡手術を具体的に説明すると、スネアという針金を病巣部分にひっかけて、高周波電流を流して焼き切ります。内視鏡手術自体は1時間から2時間程で終了します。

初期のがんであっても、時には大きな病巣になっている場合もありますので、そのような時は、さらに特殊な腹腔鏡という内視鏡を使って手術を行います。開腹はしませんが、直接穴をあけてチューブを侵入させます。

内視鏡手術のレベルは年々向上していて、より拡大して状態を見ることができるようになっていますから、細かい部分まで把握することができます。単にがん細胞の切除だけでなく他の用途にも用いられるようになっています。

大腸がんの内視鏡手術のメリットとしては、1時間とか2時間で終了し、お腹を開くということをしませんから、早ければ1週間くらいで退位することが可能です。ただし、条件として早期発見で病巣が転移していないなどの条件があります。

水曜日

大腸がんの治療法について

大腸がんの治療は、各病状のステージによって治療方法も変わってきます。どの分類で行われるかということは、ディークス分類というものがあって、その分類に従って治療が行われていました。

世界的にもっとも多く使われているTMN分類というものがあって、この分類方法に基づいて、大腸がん治療を行っています。

大腸がんに用いられる治療法としては、他のがんと同様に内視鏡手術、開腹手術などの外科治療。

抗がん剤を用いた化学療法も行いますし、外科手術と組み合わせて行うこともあります。

また、大腸がんの場合でも放射線治療がおこなわれる場合もあります。放射線治療に関しては、大腸がんでいえば直腸がんの場合は他の組織への影響が強いことからあまり用いられることが少ないです。

また新しい大腸がんの治療としては、これも他のがん治療と同様に、遺伝子治療が行われつつありますが、まだ完全に治療効果を発揮できるような治療法は確立されていません。今後も治療法は発展していくと思いますが、現状においては治療法よりも早期発見がいかにできるかということが、治療効果を高め、治癒率や、再発率に大きな貢献を果たすと考えられます。

手術の治療は誰でもおこなわれるわけではありませんから、手術以外の治療法が近未来の大腸がんの治療法になると将来的には考えられます。

火曜日

大腸がんのステージについて

大腸がんの各ステージを分類すると、5段階に分けられることができますん。がんが大腸の表面部分にある時を0ステージとして、がんが大腸の壁内にある時を1ステージとします。

第2ステージになると、がん細胞が大腸の壁内部分だけでなく、それを越えて広がっている状態です。ただまだ転移はしていない状態です。

第3ステージになると、大腸だけでなく他のリンパ節や他の機関に転移している状態です。

第4ステージは、より大腸よりも離れた機関に遠隔転移している状態です。

各ステージによって大腸がんの治療法も変わってきますし、がんの部分が結腸か、直腸がんかによっても治療法が変わってきます。

基本的に大腸がんの治療も、どのステージにあってもがんの部分を切除するという外科手術を行うことが多いです。

大腸がんの第2ステージあたりからは、放射線治療や抗がん剤治療も行います。第4ステージにはこれに加えて緩和療法なども行います。

また、がんが他の機関にも転移している場合はそこの部分も切除することも考えられます。

逆に第1ステージの範囲であれば、内視鏡を使った局所手術で対応ができますから、大がかりな外科手術をしなくても済みます。

月曜日

大腸がんの診断と検査方法について

大腸がんの診断や検査方法は、近年集団で企業などで行う場合が多いですし技術的に進歩しているので、早期に発見できる確率が高まっています。現在は不特定多数の人を検査するというスクリーニングという方法をとっていますから、希望者でなくても検査に引っ掛かることで大腸がんを早期発見できます。

大腸がんで行われる検査のうちに便潜血検査というものがあります。仮に大腸でがんの影響で出血していたとしてもなかなか分かりづらいので、便を見て検査をするわけです。

ですが便潜血検査だけで、100%大腸がんを発見できるとは限りませんので、近年では腫瘍マーカーを使った検査も同時に行われるようになっています。

腫瘍マーカーは、がん細胞や免疫組織がだすたんぱく質です。この腫瘍マーカーでどのがんかもわかるようになっています。

より細かい大腸がんの検査になると、大腸を直接検査する注腸造影検査と内視鏡による検査があります。これらの検査を使えばかなり大腸にできたがんを調べることができます。

大腸がんが他に転移している可能性もあるため、CTによる検査やPETという特殊な撮影法でがんの転移を調べることもあります。

どんどんと検査技術が向上すれば、本当にわずかな1ミリくらいのがん細胞でも発見できるようになるでしょう。

日曜日

大腸がんと貧血について

大腸がんになると貧血を引き起こす場合があります。大腸がんになると常に貧血を引き起こすわけではありません。ただ大腸の盲腸に近い部分にがん細胞ができると、そこの部分が出血し続けます。出血が長く続くと、当然血液が減少しますから、貧血を引き起こす可能性が高まります。

また、盲腸に近い部分にがんがある時は、同時に便に出血した血液が付着しますから、黒くなった便が出るようになります。

ですから原因不明の貧血と、便が黒くなっていて血便である時は、大腸がんである可能性が強いと考えていいでしょう。

貧血以外にも、腹痛やお腹が膨らんだ感じになる時があります。これおも大腸がんの一般的な症状なのですが、たまに、しこりができて痛みを伴うこともあります。

貧血の場合は、どちらかというと鉄分の不足から引き起こされるわけで、結構見過ごされがちになると思います。

なかなか大腸がんと貧血というものが結びつかないかもしれませんし、内部で出血しているのでわかりにくいという状況もあるでしょう。また、血便が出ていたとしても、痛みを排便時には感じないために、出血していることも気づかないかもしれません。

ただの貧血だと思って見過ごさないように、注意が必要になってきます。

土曜日

大腸がんと便秘について

大腸がんになると便秘になりがちになります。当然ながら大腸は便の通り道でもありますから、大腸に何らかの異常があれば排便機能に影響が出てきます。

大腸がんの中でもかなり下の方にがんがあると、腸の中でがん細胞が腸壁の周囲を締め付けるような形になってしまったりします。

そうなると排便がこんなになり、原因も分からないまま便秘を我慢してしまいます。

直腸にがんができた場合は、便が出るにしても、便の形状が変わってきたりします。

現在は洋式トイレですから、自分の便を見るという習慣が少なくなってしまいました。普段から自分の便を見るということも、大腸がんの早期発見につながる時があるので、たまにチェックしてみるといいでしょう。

大腸がんが仮にかなり進んだ状態だと、大腸が密閉されたような状態になってしまいます。そうなると出口がなくなってしまいますから、吐き気がしたり、下痢が引き起こされることもあります。

原因がわからない下痢や便秘といった症状は大腸がんの可能性も考えられるので、ただの便秘や下痢と思わないで、受診してみた方がいいわけです。

そして血便だけでなく、便の形状や、排泄状況をたまにはチェックするということも忘れないことが大事なようです。意外と見落としがちな要素です。

金曜日

大腸がんと出血の症状

大腸がんは消化器官で言うと、体の下の部分にあります。ですから大腸がんができたりすると、便と一緒に血が混じって出血することが多いです。

大腸がんではなく、これがたとえば胃がんなどでは、出血していたとしても、血便として出ることはなく、血便が出るということは、大腸がんを疑ってもいいと考えられます。ただし、痔である可能性もあります。

もし下血した場合は、痔であるか大腸がんの判別は、痛みを伴うかどうかでわかります。通常大腸がんの場合は痛みを伴いません。だから痔だと思って放っておくと大変なことになります。

大腸がんの場合は、S状結腸や直腸付近でできますから、そこを通る便に血が混じるので、血便として出るわけです。

また、血便として出る時に、血が黒ずんでいる場合があります。なぜそうなるかというと、大腸の奥の方のがんがある場合は、少し上の方になりますから、便が通る時に付着して、ある程度の時間がたってからになりますので、血便とともに出る出血が黒ずんでいます。

血便の色によっても、どこに大腸がんがどの部分にできているかということがある程度に分かるようになっています。

大腸がんの場合は出血をすると、それが血便という形で判明しやすいので、もし血便が出たら、すぐに検査をした方がいいでしょう。

水曜日

大腸がんの原因その2

大腸がんは遺伝性のものが多いということですが、それだけでは決してありません。環境により影響も当然ながら大腸がんの原因になります。

生活環境により遺伝子が気付けられれば、それが大腸がんの原因になります。その中でも飲酒は大腸がんになりやすくする環境因子の一つです。

飲酒をする人と飲酒をしない人との、大腸がんの発症率の差は最大で12倍までの開きがあります。これはお酒の種類でも大きく違ってくるようです。たとえば日本酒なら4倍、焼酎なら6倍、ビールなら12倍といわれています。

この発症率の倍率をみると、かなり飲酒が大腸がんの発症率を引き上げていることが分かります。

もちろん飲酒だけではなく、喫煙も大腸がんの原因になる環境因子です。アルコールほどではないにしろ発症率が高まります。しかも途中で禁煙できたとしても、ある程度の年数吸っていれば、大腸がんになるリスクは下がることがありません。

食生活の問題も無視はできません。特に今までの日本食からもうすでに、完全に欧米化してしまった食生活では大腸がんになりやすい食生活になりつつあります。

特に油を多く使ったり、脂肪の多い食事を多く摂取していると大腸がんになるリスクを高めます。

火曜日

遺伝性大腸がんについて

遺伝性大腸がんという言葉を聞いたことがある人も多いと思います。遺伝性大腸がんで有名なのは、家族性大腸腺腫症と呼ばれるものです。

結構長ったらしい言葉ですが、ガードナー症候群とか、ザンカ症候群など4種類にさらに分類することができます。

この遺伝子をもった家系の人は大腸の中に、多くのポリープができやすい状況にあります。もし大量のポリープが大腸に数100とできてしまったら、当然大腸がんに発展する可能性はかなり高くなります。

遺伝性の場合は、年齢が若い人でも十分大腸がんを発症する可能性があります。ですから遺伝性大腸がんの人は、常に検査を行って注意する必要があります。

最近では遺伝子検査ができますから、もしこの遺伝子が見つかったら未然に防ぐことも可能です。

また、遺伝子研究も進んでいて、ポリープを作り出してしまう、Apc遺伝子、さらにそのポリープが大腸がんに変えてしまうDpc4という遺伝子が発見されています。

将来的には、これらの遺伝子の修復を目的とした治療がおこなわれるようになるかもしれません。

また、家族性大腸がんというものもあります。これは家族性大腸腺腫症とは違ってポリープはあまりできませんが、大腸がんを発症させてしまいます。こちらも大腸がんだけではなく、他のがんにも発症する可能性のある遺伝子が関係しているといわれています。

月曜日

大腸がんの原因について

大腸がんの理由として考えられているのは、遺伝子の異常です。通常遺伝子は正常な細胞分裂を繰り返すことによって、コピーされ続けます。

細胞分裂も無秩序になされるわけではなく、うまく周りの細胞と調和をとりながら分裂をして増殖をしていきます。

なぜならば遺伝子にはがんを抑制させる遺伝子があって、通常このがん抑制遺伝子が機能しているからです。

ですが、たとえば発がん性物質のなんらかの影響によって、このがん抑制遺伝子が通常に機能しなくなることがあります。

がん抑制遺伝子が機能しなくなると、がん細胞が生まれる可能性が高まります。そうなると大腸がんに進行していく可能性も増えるわけです。

大腸がんの原因としては、他のがんよりも遺伝性の原因が強いといわれています。大腸がんの原因の半分以上は遺伝が関係しているとさえい考えられています。

なぜならば、家系でがんになりやすい遺伝子を持った家族は、同じような大腸がんを発症するケースが多いからです。

遺伝性の大腸がんという言い方をよく聞きますが、いかに遺伝との関係が深いかがわかります。

最近は遺伝研究が進んでいますから、大腸がんの原因となる遺伝子についても、ある程度のことが解明され始めていますので、治療にも有効になると考えられます。

日曜日

大腸がんの発症率と生存率について

大腸がんの発症率は、年間9万人以上だといわれています。大腸などの消化器系では2番目に多いとされています。

大腸がんの部位別で見てみると、およそ半分以上は結腸がんであり、残りが直腸がんと言われています。最近は結腸がんになるケースが多いようです。

大腸がんの発症率を他のがんと比較してみると、がんのなかで最も多い数字に近いものとなっています。今後も大腸がんに関しては増加するかもしれません。

大腸がんの生存率で言うと、男性と女性で違いがあります。男性の方は死亡者数が全部のがんと比較すると4位であり、女性の場合は2位です。ですがこれはあくまで現在の数字ですから今後は変わっていくかもしれません。

ほぼ胃がんとならぶ時代が来るかもしれません。

大腸がんの発症率以外にも、生存率の割合を見ていくと、5年生存率は50%以上といわれています。がんの状態にもよりますが、まだがんが大腸の表面にとどまっているのであれば、5年生存率はほぼ90%になります。気になるのは結腸がんと直腸がんのどちらが悪いのかということですが、この2つはほとんど生存率においては変わらないようです。

最近は外科手術などの治療技術が進歩していますから、大腸がんにおいても60%以上は外科手術で大腸がんを切除すれば、治癒することが十分可能です。

土曜日

大腸がんの特徴について

大腸がんの特徴は2種類に分けることができます。一つ目は腺がんと2つ目は表皮性のがんです。

大腸がんの特徴として、そのほとんどは腺がんのことを指します。腺がんは粘膜がある部分の腸腺というところにできるがんのことです。

最初は大腸にポリープと呼ばれる腫瘍ができて、それががんになるというケースになります。それが悪性の腫瘍であれば、大腸のさらに奥に発展していきます。しかしがん化するにはかなりの年数を有するといわれています。

ポリープの大きさが今後の大腸がんの進行具合にも影響を与えていきますので、最初のポリープも重要です。うまくポリープを発見できれば、まだがん化していない状態で、ポリープを切除することができれば、大腸がんに発生せずに未然に予防できる可能性が高まります。

表皮性の大腸がんのタイプの場合は、ポリープのように分かりにくいため、X線であっても、発見しにくいといわれています。ですから、発見されるまで数年かかることがよくあります。

ですが大腸がんの場合、今の医学ならばたとえ表皮性の、大腸の粘膜にできた分かりにくいがんであっても発見が可能になってきています。これもがんの検査技術の向上のおかげだといえます。