月曜日

大腸がんの放射線治療について

放射線治療は大腸がん以外にもよく用いられる治療法ですが、基本的には、放射線を照射して、遺伝子を殺傷しがん細胞の分裂を止める役割を果たすものです。

ただ大腸がんに限っては、直腸がんの場合がん病巣以外の部分を傷つけてしまう可能性もあるために、あまり放射線治療は行われることが少ないです。

大腸がんの場合に放射線治療が行われる状況とは、抗がん剤治療をしているときに、補助的に用いるか、あるいは骨盤にがん組織が広まっている外科手術をする前の段階に、がん拡大の予防のために用いられます。

今後は放射線治療の技術も向上しているので、必ずしも病巣以外の部分を傷つけないようにできるようになりつつあるようです。

放射線治療で近年用いられているのは、重粒子線照射と呼ばれるもので、これはがん病巣だけを破壊することが可能です。

これは粒子加速器というものを使うわけですが、最新の治療法であり、外科手術にも同等の効果が得られる可能性もあります。

重粒子線治療は、このように画期的な装置で今後の大腸がん治療にも一役買いそうですが、何と言ってもこのような装置は非常にコストがかかります。

ですから、この器具を導入している病院はそんなに多くはありません。