金曜日

大腸がんの内視鏡手術について

大腸がんで内視鏡手術が行われるのは、がんが大腸の表面組織にあって、大腸の粘膜の下層部分にまで広がっていない状態で、リンパ節などへの転移がない初期がんの状態に、内視鏡手術を行うことがあります。

ただし、すでに大腸の粘膜にまでがんが広がっている場合は、開腹手術に移行し、がん化している部分を切除します。

内視鏡手術を具体的に説明すると、スネアという針金を病巣部分にひっかけて、高周波電流を流して焼き切ります。内視鏡手術自体は1時間から2時間程で終了します。

初期のがんであっても、時には大きな病巣になっている場合もありますので、そのような時は、さらに特殊な腹腔鏡という内視鏡を使って手術を行います。開腹はしませんが、直接穴をあけてチューブを侵入させます。

内視鏡手術のレベルは年々向上していて、より拡大して状態を見ることができるようになっていますから、細かい部分まで把握することができます。単にがん細胞の切除だけでなく他の用途にも用いられるようになっています。

大腸がんの内視鏡手術のメリットとしては、1時間とか2時間で終了し、お腹を開くということをしませんから、早ければ1週間くらいで退位することが可能です。ただし、条件として早期発見で病巣が転移していないなどの条件があります。